Ricoh DC-4T


新しいデジカメ欲しくなった。そして、そろそろ買いに行こうという時に、今まで使っていたデジカメがぶっ壊れるとは何という素晴らしいタイミング! この時点で欲しい機種は決めていなかったが、取り敢えず横浜西口のヨドバシへ行ったのだ。4階デジカメ売り場に居た日本語の良く分からないキャンペーンおねーさんを捕まえて、色々と見せてもらったところ、リコーの DC-4T が目に付いた。

値段は、接続キット付きで表示価格の59800円から更に3000円引きだという。これで、PC接続ケーブル、吸出しソフト、スマートメディア2MB、電池などがついてくるのだという。RS-232Cで写真を吸い出す際の遅さには懲りていたので、PCMCIAアダプタも同時に欲しくなった。それに2MBのスマートメディアじゃ物足りない感じなので、4MBも1枚追加。これでいくらになる? と聞いたところ、税込み65919円と中途半端な値段をいうので、ちょっと値切って65000円で購入。単三アルカリ電池10本もオマケしてくれた。

が、家に帰ってデジカメ本体+接続キットが入っている箱を開けてびっくり! 単三のNiCd電池が4本と、充電器まで入っていた。そんなものが入っていることは箱に書いてあるわけでもないし、キットの内容を店員さんに聞いたときにもそんな説明はなかったので、ちょっと得した気分...しかし、なんで入ってたんだろう?

こいつを選んだ理由は、接写が綺麗そうだったからだ。突撃実験室の写真を撮る上で、これは大変重要なファクターとなる。例えば基板の部品の写真を取るようなこともあろうが、そんな時も接写ができなければ駄目だ。それから、スマートメディアの対応、単三電池OK、2倍光学ズームなど、値段からするとそこそこのスペックというところ。CCDは132万画素だというが、そんな大袈裟なものはいらない。大体、1280*960ドットという巨大な画像の使い道があまり思い当たらないから。普通に使うには、VGAで十分だと思う。

百聞は一見にしかず、何枚かサンプル画像を撮ってみた。
画像をクリックすると、大きいのが表示されるよ。



基板を接写したところ。中央の7406を撮影したつもりだったが、ピントがやや手前にずれてしまった。
しかし、これだけ美しく撮影できれば、文句はない。





これがスマートメディアのPCカードアダプタだ。スマートメディアはハードディスクとして認識され、メディア中身の画像は普通のJPEGファイルとして扱えるので大変便利。もう、シリアルでチンタラと転送するなんて、絶対したくないのだ。PCカードなのでノートPCでしか使えないのが欠点だが、見かけ上はハードディスクなので、LANで共有させればメインPCの方からも参照できる。




で、これが前に使っていたカシオQV−30の画像との比較だ。適当な被写体が無かったのでいつもお世話になっている苛性ソーダ君にご登場頂く。一見、右のQV−30の画像の方がシャープに見えるが、汚い画像のコントラストを無理矢理強めて綺麗に見せようとしている感じである。それに対してDC−4Tの画像はややぼやけて見えるが、発色は自然的で、キメが細かい。苛性ソーダのラベルの本来の色は、赤ではなく桃色なのだ。




最後に、雨に曇る横浜みなとみらいの写真だ。手前にはゴチャゴチャとした下町が残り、その向こうには高層ビル。再開発で齟齬をきたした街の典型例って感じだが...桜木町駅からは摩天楼ばかりが良く目に入り、そのせいか、友人を連れてくると「すごい都会的なことろに住んでるね」と言われる。しかし、実際に住んでいるところはそこからちょっと離れた、飲み屋街あるいは遊郭みたいな場所。ギャップが激しい。

なお、写真をクリックすると 1280*960ドット、390KBの巨大な画像が表示されるので注意されたい。




ちょっと補足。デジカメというのは感度の悪いイメージがあったが、こいつは不思議なぐらい感度が良い。真っ暗な深夜に撮影された上記の写真を見られたいのだが、光源は水銀灯である街灯のみなのだ。それにも関わらず、建物の壁は反射光で光り、電柱のトランスまで映っており、ノイズも無い。実験した結果、新聞を読むのが辛いぐらいの低輝度でも、案外綺麗な絵を取ることが可能であることが判明。肉眼でもここまで明るくはっきりとは見えないのに..



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